天は自ら助くる者を助く(元企業内社労士の徒然)

さっぱり更新しないで12年。あれからもう12年ですか…早いもんです。

社会保険労務士試験を振り返って0 ~受験のきっかけ~

 社会保険労務士という資格を知ったのは,今から6年前のことです。

 税理士をずっと受験し続けている職場の上司から,突然3級ファイナンシャル・プランニング技能検定のテキストと問題集をもらいました。

 税理士試験は,8月上旬に試験が行われた後,合格発表まで4ヶ月,間があくとのこと。彼は,その間のモチベーションを維持するため,合格発表までの期間でとれるような資格試験をいろいろ受験しているそうで,その一つが,ファイナンシャル・プランニング技能検定でした。

 その頃の私といえば,結婚して2年目で,長男も生まれ,ノホホンとした生活を送っていました。試験とは無縁の生活でしたが,漠然とした不安,特に会社のこれからに対しての不安がありました。ただ,この不安は,いわゆる「元祖氷河期世代」で,一般企業に就職した者の誰もが持っているであろう不安だと思います。
 ただ,子供という初めて「守るべきもの」ができたことで,不安が増したことは事実です。

 「仮に,ここで会社が倒れたら(この辺の前提条件が氷河期世代らしいですが),自分の仕事をどう証明できるのか…」「会社勤めができなかったら,どうやって食っていくか…」

 会社のトイレなどで一人になった時,いろいろ考え始めた自分がいました。
 
 そんな時に,上司からファイナンシャル・プランニング技能検定の問題集をもらったのです。
 どんな試験かも判りませんでしたが,「手始めにやってみるか!」と勉強を開始しました。
 勉強は,通勤時のバスの中でした。幸い,一回の受験で合格。気を良くした私は,2級も受けてみることにしました。

 しかし2級はなかなか手強い内容でした。勉強もバスだけでは足りず自宅でも1時間程度本を広げて電卓をたたく必要がありました。
 2級の中でも苦戦したのが,年金,保険,不動産。とりあえず保険と不動産はクリアできたのですが,年金がいまいち判りません。とりあえず,過去問だけ解けるようにして,試験に臨み,こちらも一回で合格することができました。
 その後,AFPを取得することになりますが,その過程でライフプランを作る際に必要なのが年金の知識でした。確か,死亡保障の見直しで,公的遺族年金の知識が必要となったのです。

 「さっぱりわけが判らない。」年金についての印象はそんな印象でした。
 
 2級FPのテキストを見ながら,とりあえずライフプラン表を仕上げ,晴れてAFP登録ができましたが,ずーっと年金に対するストレスを感じていました。
 何か,年金について勉強できる資格はないか,と調べてみると「社会保険労務士」という資格があることが判りました。

 「厚生年金保険法,国民年金法が受験科目にある」「独学で合格可能!」「業務独占資格」「国家資格」

 これだけで,俄然やる気が出てきました。なんと単純な動機でしょう!

 かくして,平成18年の秋,私は社労士受験生となったのです。



 まさか,取得までに5回も試験を受けるとは…その時は夢にも思いませんでした…。

 
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