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昨年は,1年で15冊しか読書感想を書けませんでした。 今年こそは100冊,といいたいところ,昨年の結果をふまえて,控えめに60冊を目標と設定しました。 今年初めの読売新聞の4コマまんが「コボちゃん」で,コボちゃんが今年は本を80冊読むと宣言したのを子どもたちが見て,「僕は100冊読む」と宣言したところから,今年の読書がスタートいたしました。 今年は,本を読んだら,簡単なあらすじと,おすすめポイントをみんなで...
一生食べていくのに困らない 総務の仕事力(2013/02/20)小川 陽平商品詳細を見る これは,本屋でタイトル買いです。かんき出版はこういうタイトル付けが上手です。 あんまりビジネス書は買わないようにしているんですが,総務の仕事の本というのは,これまであまり見たことがなかったので,試しに購入してみました。 総務部門で働いている方々は,ふと自分は他の人達の役に立っているんだろうか,と思ったことはありませんか。 ...
宮沢賢治 (ちくま学芸文庫)(1996/06)吉本 隆明商品詳細を見る この本は,吉本隆明氏が一昨年亡くなった時に,本屋でフェアをやっていてその時に購入したっきり読んでいなかったものです。 しかし,本と音楽は,作者や演奏家,指揮者が亡くなるとフェアをしますね。 それはさておき,この本の主な部分は,宮沢賢治の作風は仏教的,それも当時賢治が傾倒していた日蓮の教えがベースとなっているという主張を,賢治の育ってきた背...
若きウェルテルの悩み (岩波文庫)(1978/12)ゲーテ商品詳細を見る 第46回社労士試験を受験された皆様,お疲れ様でした。どうぞ,ゆっくりお休みください。 さて,読書記録。 近所の本屋で,ささやかな岩波文庫フェアをしていたので,いろいろ有るうちから本書を購入。 確か古本屋でも大量に扱っていたのを覚えていたので,そちらにするかなぁ,と思いつつも新しい本の感触に負けて購入してしまいました。 ウェルテルは,頭がよ...
読書にあたっては,仕事や社労士としての知識獲得に直接関係するもの以外,極力古典を読むようにしています。時間という試練をくぐり抜け,現代まで残ってきた作品は,先人たちが,後に生きる私達へ残した「生きるヒント」だと感じているからです。 本来であれば,もっと暇な学生時代に読んでおくべきだったのでしょうが,そういう意識は当時は全くなく,趣味に生きておりました。もっと若いころに古典を読み,心に古典から得...
地下室の手記 (新潮文庫)(1970/01/01)ドストエフスキー商品詳細を見る これまた,古本屋で108円シリーズです。 しかし,ドストエフスキーというのは,どうして,百数十年後に生きている私の嫌な面を知っているのでしょうか。 私の嫌な面を思い切り誇張した人間が主人公。変なプライドと虚栄心「だけ」の人間。 ドストエフスキーの作品を読むと,「負の私自身」を描いているような気になる時があります。 他の方もそうなのでし...
ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)(1965/04/16)ロマン・ロラン商品詳細を見る忍従,自分の運命への痛切な忍従。お前は事故のために存在することをもはや許されていない。ただ他人のために生きることができるのみだ。お前のために残されている幸福は,ただお前の芸術の仕事の中にのみ有る。おお,神よ,私が自己に克つ力を私にお与えください!(ベートーヴェンの生涯/ロマン・ロラン著 片山敏彦訳 岩波書店 43頁)この言葉は昔か...
誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント(2014/03/20)岩崎 眞弓、白石 美佐子 他商品詳細を見る 本屋を歩いていて,目に入ってきたので買いました。 障害年金制度の紹介と,請求の実際,そして一般の人には使いにくい制度への批判,といったところが主な内容でした。 障害年金の請求マニュアル本ではなく,「障害年金を「まず知ってもらう」ことを第一の目標にした(同書P185)」本です。 特に,請求の実際について,5...
はつ恋 (新潮文庫)(1952/12/29)ツルゲーネフ商品詳細を見る これは,古本屋の100円コーナーで桜の園の隣にあった本です。桜の園と一緒に購入しました。 桜の園を読んだあとだからでしょうか。すんなりと読めました。 私と同じ年頃の主人公が,友人たちに話すため自分の手帳に取りまとめた青春の記憶。年上の女性に恋をしたけれども,実はそれは尊敬する父の愛人だった…。青春とは「全能感」そのものであって「全能」ではない。...
桜の園,30年越しの出会いと言ったら大袈裟ですが,読もうと思ったきっかけは,中学2年生に遡ります。 当時聞いたYMOのアルバム「サーヴィス」に入っている,三宅裕司率いる「S.E.T.」のコント(そのコント部分に特にタイトルはついていないのですが,私は勝手に「それ知らんかっとンテンチントンシャン」とタイトルを付けておりました。)中,監督(三宅裕司)が求める演技ができない俳優がいうセリフに,「これ,コメディなん...
私の読書法 (岩波新書 青版 397)(1960/10/20)大内 兵衛商品詳細を見る この本は,しばらく前に街の古本屋で200円で買ったものです。紙もほとんど焼けておらず,とても状態の良いもので,奥付のところに,どなたかの蔵書印が押されていました。前の持ち主からバトンを渡されたような気持ちになりますね。 さて,この本は,岩波書店の雑誌「図書」に昭和31年9月から掲載されたコラム20篇をひとまとめにして,昭和35年に発売された...
【 Amazon.co.jp 限定】数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか(2014/04/26)竹内 薫商品詳細を見る 「いかにして問題をとくか」という本は,タイトルのみは知っていますが,その中身は読んだことはないのでわかりません。 今回は,特にいかにして問題をとくかを意識して買ったわけではなく,ざっくりとしたものの考え方・測り方について知りたいと思い書店で購入したものです。 なお,Amazonでは,Amazon限定品として,...
断絶の都市センダイ ブラック国家・日本の縮図という,かなり煽っているタイトルですが,「ブラック企業」関係でお馴染みの著者+5名により書かれた,被災地レポート+αです。 表紙には,今はなき「仙台ホテル」が。建物の周りを工事用の壁で囲まれているところを見ると,2010年ごろの写真でしょうか。いずれにしても,震災前の写真ですね。 取り扱っている内容は広いのですが,基本的な主張として「開発主義」という,経済的支...
久々に復活。記録をつけるのが面倒だった,というただそれだけで放おっておりましたが,最近再び読書量が増えてきたので,とりあえずメモ復活,といったところです。年100冊,とまでは行かないまでも,学生時代よりは読んでいるんじゃないかな。でもね,読むばっかりで,読んだ内容が血肉になっていない感じがします。タイトルから「積ん読」を抜いた理由,それは積んでいた本を読まずに本を買ってきて読んでしまっているからなの...
昨日のエントリーで,「法令作成の常識」という林修三氏の本から引用しましたが, この本の兄弟本として,「法令用語の常識」,「法令解釈の常識」という2冊も出版されています。 このうち,「法令用語の常識」は,学生時代に「法令作成の常識」とともに購入した本で, こちらのほうが,使い勝手がいいですね~。今なお使っています。 初版が昭和33年,改訂版が昭和37年,第3回改訂が昭和50年,それ以降改定され...
新聞の書評をみて購入。 これまた,有名な本なのだが,読んだことがなかった。 ここに出てくる「おじさん」は,大学を出たばかりの法学士という設定で, 私より二回りも年下という設定ですが, 「おじさん」の言葉を読むたびに,私自身の未熟さを感じ得ずにはいられませんでした。 一応,戦前の「日本少国民文庫」のうちの一冊として書かれたようですが, 昔の子供達はこの本を読んで,胸にこみあげ...
お恥ずかしい話,読んだことがなかったので購入。 上記写真はAcer aspire one D257の本体カメラによるもの。 可動式じゃないから撮影が難しい。 「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」 有名な,ジョバンニがカムパネルラに語る言葉です。 私自身は,もう妻も子もいて,両親も高齢ながらも元気で, 仕事もまずまずで,おそらく一番想像しうるなかで, 最も自分の希望が叶っている状態にあると ...
完全にタイトル買い。 写真は,Acer Aspire one D257の付属カメラで撮影。 ぼやっとしてるけど,まぁ見れるか。 増え続ける医療費。それを抑制しようと,躍起になる当局。 それによって,医療現場が荒廃,崩壊している。 医療業界が収入を得るようにするにはどうしたらよいか。 著者が実践し,上手く行ってる商売の実例,将来像などを挙げ, 医療関係者側からの医療制度のあるべき姿について,提言...
目的を持って購入したのではなく,「新潮文庫の100冊」を眺めていたら,手にとってしまった本。 表紙からして,ちょっと違う。多分,このシンプルさが私の目を引いたのでしょう。 哲学の本はいくらやさしく書いてもらっても,一般読者にはむずかしい。ぼくがいろいろ質問しますから,それに適当に答えてください。そのテープを起こして原稿をつくりますから,それに手を入れてもらって,一冊つくりましょう。 と,新潮社の...
嫁の職場で,ちょっとしたパワハラ問題が発生しているらしいのです。 詳細は判りませんが,とある部署の責任者が大変に優秀で,ついてこれない部下を叱責している模様。 そんな話を聞いたものですから,こんな本を買ってみました。 詳細については,http://bukupe.com/summary/5376に記載しました。 ただ,聞けば嫁の職場では責任者クラスになっても,責任者研修等が全く行われていないということでしたので,そ...
前回(【積ん読解消16】ジーキル博士とハイド氏~スティーブンソンhttp://shikaku2011.blog.fc2.com/blog-entry-236.html)では,新潮文庫の100冊2012のYonda?ブックカバーを低コストで入手するため,単価の低い対象商品2冊を購入,そのうちの1冊がジーキル博士とハイド氏だった,という記事を書きましたが,今回は,残るもう一冊について。420円。 異邦人,というと,やはりあの歌を思い出してしまうのですが,今回の話とは全...
仕事の帰りに,仕事上の本や,特定社労士の本を買いに,街の本屋へ行ったら,店頭で「新潮文庫の100冊2012」のPOPとともに,ズラッと対象の本が並んでおりました。なかなか壮観です。 【新潮文庫の100冊2012】http://100satsu.com/viewer/index.html それぞれの文庫本の帯を見ると,対象商品2冊お買い上げの方に,もれなく「Yondaブックカバー」プレゼント,とあるではないですか。デザインも結構かわいらしい。 よーし...
2012年の年金アドバイザー2級試験も落ちてしまったし,ちょっとしょげております。 逆に考えれば,年金を改めて本腰を入れて勉強するチャンス!でもあるわけで,ピンチをチャンスに変えなければいけないと,自分に言い聞かせております。 まずは,試験主催者から模範解答が送られてきましたので,復習をしようっと! 相変わらずわかりにくい解答なので,自分自身で模範解答の詳解を作ってみようと思います。当ブログに掲載で...
幸いにして,労働基準監督署(以下「労基署」といいます。)の方が会社にお見えになったことはありませんが,突然やってきて,資料を持っていかれて,是正勧告なんてされたら,きっとおしっこチビってしまいます。 是正勧告だけならまだしも,勧告の中で「労働者へ●●円支払え」なんて書かれていたら,おそらく寸分の疑いも持たず,そのとおり払ってしまうでしょう。 この本は,そんな事例を取り扱った社労士7名の体験を取り上げ...
タイトルは,上手く労働関係法令の穴をすり抜けるテクニックが乗っているかのような印象を受けますが,内容はいたって「正攻法」の本です。 多くの実例,そして,裁判所側の「感覚」が載っているのが興味を持って読めました。 ところどころ,素人社労士でも「?」と思うところもあるにはありますが,労働紛争の雰囲気等や,経営者が考えていることなどが判りますので,読み物として面白いと思います。 何より嬉しかったのは,...
斜陽 (新潮文庫)posted with ヨメレバ太宰 治 新潮社 2003-05 Amazonで探す楽天ブックスで探す図書館で探す (p.176)「今でも,僕を好きなのかい」乱暴な口調であった。「僕の赤ちゃんが欲しいのかい」私は答えなかった。岩が落ちてくるような勢いでその人が近づき,遮二無二私はキスされた。(略)「しくじった。惚れちゃった」とその人は言って,笑った。(略)「しくじった」とその男はまた言った。「行くところまで行くか」「キ...
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))posted with ヨメレバ太宰 治 新潮社 2006-01 Amazon楽天ブックス図書館 読み始めた時,手記を書いている葉蔵はまるで自分のことのように思えました。 人との接触を極端に恐れつつも接していたい,道化になることが唯一の道であった…まさに私の子供時代がそうでした。 私だけではなかった!そう思った時の,安心感。 しかし,この気持を得るのは,太宰を読む者に共通の気持ちのようです。太宰...
ケンカ。 その昔,といっても幼稚園の頃は,クチより先に手が出るタイプだったらしいかったです。今はその面影すらありません。非暴力主義。非服従か,と言われると…ちょっと,服従してますか,ね…。やっぱ「使用者」は強いです…。 オマケに,口喧嘩,討論みんなダメ。もう負けっ放しです。 説き伏せるのも苦手です。納得してもらうのも一苦労。 だったら,開業社労士なんてなれないじゃないか,なんで社労士とったのよ,と...
とにかく私は,段取りを考えるのが下手だ,と思っています。 年金アドバイザー2級試験しかり。モチベーションを上げるよう,何らかの方策を考えるべきでしたが,結局なんとかなるさで,試験が終わってしまいました。 先のことはある程度見通せつつも,それに向かってどうしたらいいのかが分からない。 「走りながら考えればいいじゃないか」というアドヴァイスをいただくこともありますが,どうも一度走り始めたら考えられな...
今朝,読了した本は,鷲田小彌太/著 「自分の考え」整理法~頭を軽快にする実践哲学講座(1999年・PHP文庫)です。今は,売ってない本のようです。 前回の【積ん読解消7】でも,鷲田小彌太さんの本を読みましたが,独特の文体(突然口語になったり,著者を俯瞰する第三者が出てきて,著者と会話したり)に加え,真面目と笑いと,少しの皮肉と下ネタで,あっという間に読めてしまいます。気楽に哲学について考えようという配慮な...